歴代の高僧が瞑想した洞窟、断崖絶壁の超パワースポット!★チベット&ネパール視察記NO.2
2019年7月11日 コラム チベット, ネパール, 光一, 西川眞知子
歴代の高僧が瞑想した洞窟、断崖の超パワースポット!
「ヒマラヤ・スピリチュアル・ゾーン~チベット・ネパールへの旅~」の視察のため、昨年の11月、エネルギーワーカーの光一さんと風の旅行社の中村さんと、チベットとネパールを旅しました。その視察記の第2回目です。
◆ツアーに同行する講師、西川眞知子さんと光一さん
今回はその2日目、チベットの歴代の高僧が瞑想した場所である超パワースポットであるダグイェルパに行きました。
ラサから30kmほどの渓谷にあるダクイェルパは、チベット仏教の開祖パドマサンヴァ、チベット仏教中興の祖アティーシャ、チベットを統一したソンツェン・ガムポ王などそうそうたる人物、高僧が断崖絶壁の急な斜面にある洞窟で瞑想した場所で、チベット有数の修行場とのことです。
ダクイェルパに向かう途中、峠を通るのですが、そこで多くのタルチョー=五色の旗が掲げられているところがあり壮観な風景、写真で見たチベットのイメージが眼前に広がります。そこで車を止めてタルチョーを見ると、旗にはお経が書かれていて、それが風にたなびくとお経を読んだのと同じ効果があるとされているそうです。
五色の旗は青・白・赤・緑・黄の順に決まっており、それぞれが天・空・火・水・地、つまり五大を表しているとのこと。
◆峠にたなびく5色のタルチョは圧巻です。
◆旗の部分にお経が書かれています。
ダクイェルパにつくと、そこは標高が約4,300mあり、山の急斜面を登るので、当然酸素は薄くなってきます。少し進んでは深呼吸を繰り返しながら登りました。
◆標高が4,00mを超える歴代の高僧が瞑想修行した洞窟群が上方に見えてきます。
そのダクイェルパですが、その昔、山の絶壁にあたる近い急斜面、このような過酷な場所で、瞑想をしたというのは、まさに修行という文字がぴったりだと感じました。チベット仏教の前行では、読経10万回、五体投地10万回などをやるそうなので、実際にこの場ですさまじいまでの修行をやっていたんでしょうね。
◆すごいエネルギーを感じる場所です。
人も来ないような断崖絶壁の洞窟に、修業とはいえ、ひとり孤独な状況に置かれるわけだから、まさに自分と向き合うということになります。何より、この岩肌しかない場所でどうやって食料を確保したんだろとと思いました。この厳しい風景を見ていると洞窟は逆に暖かい場所、母体回帰のような感覚もあるんだろうなと想像しながら足を進めました。
チベットの高僧が好んで瞑想した洞窟があるこの場所は、伝説的な場所であり、特別な場のエネルギーを持っているパワースポットです。敏感な人はすごい地球のエネルギーを感じるのではないでしょうか?
山の斜面から流れる水がありました。それは聖なる水とされ、現地の人がその水を飲んだり、頭にかけたりしていました。その様子を見たとき。私は規模こそ違えフランスのルルドの泉を思い出しました。
この修行場の横手には、広がる高原もあり、この特別な場所の大地と天空のパワーを感じる簡単なワークを光一さんがやっていいなと言ってました。なんせチベット僧侶が瞑想修行してきた、それもレベルの高い僧侶が行ってきたというスペシャルな場所なので、世界的に見てもなかなか体感することができない場の力持つ空間なのですから。
◆絶壁に僧院があります。
◆修業した場所には僧院がたちます。
◆内部の様子。若い僧がいました。
◆マニ車と呼ばれるもの。
ところで、チベットへ来て何がすごいかというと、昨日の壁画や今回の修行場にみられるチベット仏教の深遠さもあるのですが、その死生観に驚かされます。旅行会社の中村さんやガイドの方に聞いたのですが、チベットの方は死ぬと約7~8割くらいの人が、鳥葬をするそうです。死ぬと僧侶が死者に対して、お経を読みます。「チベット死者の書」というものです。その後、遺体を切り刻み鳥に食べさせるそうです。骨は?と聞くと細かく砕いて、小さな鳥に食べてもらうとか・・・。
◆ゴンカルチューデにあった鳥葬儀の絵
チベットには、輪廻転生の死生観と慈悲の思想が根本にあるので、肉体は魂の乗り物であり、その魂が肉体を離れる死んだ後は、慈悲の思想で生ける動物のエサになるというわけです。そうしたことが実際に行われているということは、まさに、驚き以外のなにものでもないのですが、話を聞いて、ある意味、とても自然循環していると思ったりしました。
チベットは生と死というのを、ズシリと感じる場所です。