投資家として気にしておかなければいけないことは「バフェットの指標」 塚澤健二①

2015年9月8日 コラム

prof17

内閣府が8月17日に2015年4月~6月期の国内総生産(GDP)の1次速報を発表した。
市場予測通りに3四半期ぶりのマイナス成長。

GDP発表時に、
投資家として気にしておかなければいけないことは「バフェットの指標」である。
Tモデルでは、この指標は「外国人買いと連動する指標」として紹介してきた。
今回の GDP 速報値をベースにした 14 年 12 月末の「バフェットの指標」は 103%。
アベノミクス以降では、ピーク水準に近い(ピークは 14 年 9 月 104%)。

水準自体にまだ問題はないのだが、以前から指摘していたように、
「実は、同指標は外国人が8 割を占める「裁定買い残」と極めて連動性が高く、
やはり同指標の上昇を伴った株価上昇には外国人買いが不可欠ということだろう。」ということが気になる。

つまり、同指標が高止まりする一方、
外国人投資家の「裁定買い残」は 15 年 1 月 2.53 兆円まで減少し、
アベノミクススタート時の13 年 1 月の 2 年前の水準に逆戻りして、
「バフェットの指標」とのかい離が大きくなり始めていることが問題なのである・・・。

13 年 1 月当時の「バフェットの指標」は 70%であり、
現在の株式市場は5割程割高な水準であることを示唆していることになる。

この 2つの指標のギャップを解消するには、
外国人投資家が日本株に再度戻ってきて「裁定買い残」が増加するか、
名目 GDPを増加させる、成長させるしか方法がない。
過去、こうしたギャップが生じると、どちらかの指標にさや寄せする傾向があるが、
仮に、現在の外国人投資家の「裁定買い残」が正しい指標とすると、
GDP は大きく減少、つまり不況が来ることを意味する。・・・

塚澤健二

塚澤健二さん

北海道大学工学部卒。
理系出身アナリスト第一期として、日興リサーチセンター、ジャーデンフレミング証券、JPモルガン証券で、23年間にわたりトップアナリストとして勤務。
「本物のプロフェッショナルによる本物の運用の時代」を予期し、07年10月に投資顧問会社T-Modelインベストメント株式会社を設立。ファンダメンタル・アナリスト時代からの「T-Model」分析に加え、物理学を応用し3次元で相場を分析する「T2」モデルを開発。独自の予測モデルによる的確な予測を提供している。著書に『そして大恐慌が仕組まれる』がある。

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