「仮想通貨」は、はたして真のイノベーションなのか?

2016年7月14日 コラム , ,

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「仮想通貨」は、はたして真のイノベーションなのか?


製造原価約 20 円とされる 1 万円紙幣。
この「紙切れ」同然のものに
中央銀行である日本銀行が「1 万円」という価値を保証して
支払い決済で使えるようにしているのが日本円。

本当にいつまでも日本銀行は保証してくれるのか?

という素朴な疑問が湧いてくる。
ただ、「皆が通貨だと思えば通貨になる」。
それだけではないのか?
戦後もそうだったように時代の激変とともに通貨は
突然「紙切れ」となることは歴史が証明している。

13 年 11 月 18 日に開かれた
米上院のビットコインに関する初めての公聴会では、
当時のバーナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長が
ビットコイン取引のリスクを指摘する一方、
確実で迅速な決済手段になれば
長期的にみて利点がある可能性も認める書面を提出した。

この仮想通貨ビットコインが普及すると困るはずの FRB が
逆に認めるような行動を取ることは不思議である。

ビットコインの開発者が不明なように、
誰かが何かを目的に仕掛けた可能性もある。

以前ご紹介した記事では
『今までは金融分野のイノベーションは
株や債券の取引を電子化するにすぎなかったが、
インターネットから生まれたビットコインは真のイノベーションだ。
デリバティブに匹敵する革新になるかもしれない。』
と指摘している。

「仮想通貨」は、はたして真のイノベーションなのか?

それはデリバティブが米国が窮状に追い込まれた
「9.11 同時多発テロ」以降、
急拡大していったが、
「仮想通貨」が世界の通貨制度が危機に瀕しているこの時期に
造り出された点でデリバティブと共通している。

つまり、「デリバティブ」も「仮想通貨」も
「誰かが何かを目的に仕掛けた延命策」のような
「イノベーション」なのだろう。

もう一度言っておくが、
改めてお金の根本を考える時が来ているような気がするのだが・・。


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塚澤健二

塚澤健二さん

北海道大学工学部卒。
理系出身アナリスト第一期として、日興リサーチセンター、ジャーデンフレミング証券、JPモルガン証券で、23年間にわたりトップアナリストとして勤務。
「本物のプロフェッショナルによる本物の運用の時代」を予期し、07年10月に投資顧問会社T-Modelインベストメント株式会社を設立。ファンダメンタル・アナリスト時代からの「T-Model」分析に加え、物理学を応用し3次元で相場を分析する「T2」モデルを開発。独自の予測モデルによる的確な予測を提供している。著書に『そして大恐慌が仕組まれる』がある。