2016年世界報道自由度ランキングは72位と2年連続過去最低
2016年5月2日 コラム 塚澤健二, 未来からの警告, 生活防衛

2016年世界報道自由度ランキングは72位と2年連続過去最低
~国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は
4 月 20 日、2016 年の世界各国の報道自由度ランキングを発表。
日本のランキングは前年の 61 位からさらに後退し、
180 カ国中 72 位と
「世界報道の自由度ランキング」開始以来、
2 年連続で過去最低となった。
2014 年 59 位から年々順位を下げている原因について、
同団体はウェブサイトで
「日本のジャーナリストは厳格な法律によって
『国家の秘密』の調査を自主規制させられている。
『国家の秘密』には第一原発事故や皇室、国防などすべてが含まれる」と発表。
発表に先立ち、4 月 11 日の声明でも、
国谷裕子さんや古舘伊知郎さん、
岸井成格さんら人気ニュース番組のキャスターが
一斉に降板した問題を取り上げ、
「安倍晋三政権はメディア規制を強め、市民の知る権利を奪っている」と指摘した。
各国メディアから批判の声が上がった
特定秘密保護法の施行に踏み切ったことも悪影響を与え、
「自己検閲の状況に陥っている」としている。
尚、1~3 位はフィンランド、オランダ、ノルウェー。
主要国では、英国が 38 位、米国が 41 位、フランスが 45 位、ロシアが148 位。
東アジアでは、台湾が 51 位、韓国が 70 位、中国が 176 位、北朝鮮が 179 位。
また、「意見及び表現の自由」の調査を担当する
国連特別報告者ディビッド・ケイ氏が 4 月 19 日、
日本政府に対し、
メディアの独立性保護と
国民の知る権利促進のための対策を緊急に講じるよう要請した。
「日本は、報道の自由を明確に保護した憲法に、当然の誇りを持っています。
それにもかかわらず、報道の独立性は重大な脅威に直面しています」、
「脆弱な法的保護、新たに採択された『特定秘密保護法』、
そして政府による『中立性』と『公平性』への絶え間ない圧力が、
高いレベルの自己検閲を生み出しているように見えます」、
「こうした圧力は意図した効果をもたらします。
それはメディア自体が、記者クラブ制度の排他性に依存し、
独立の基本原則を擁護するはずの幅広い職業的な組合組織を欠いているからです」と述べている。
T-Model の歴史的サイクルでは、
現在は第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期に当たる。
当時、治安当局によって言論弾圧・粛清が行われた時期だが、
そのような歴史的サイクルが影響しているのかもしれない。
ただ、当時と異なるのは、インターネットの普及。
「自己検閲の状況に陥っている」マスメディアに依存している人々は別だが、
海外メディアに接している人や SNSの普及で
そちらから情報を得ているような人は
「市民の知る権利」は
当時とは比べものにならないほど確保されていると言えるだろう。
2015/03/02『「世界報道の自由度ランキング 2 015」が開始以来、過去最低が意味すること?』の
T-Model コラムにおいて、
『今回、このような「世界報道の自由度ランキング 2015」を取り上げた理由は、
このランキングと日経平均に逆相関の奇妙な関係が見られたからである。
つまり、・・・~
~2016年4月25日配信「生活防衛の教室」第225回より~
コラムの続き、
★訪日外国人数が約 2000 万人突破。だが、その陰には危険な兆候が・・
★2016 年世界報道自由度ランキングは 72 位と 2 年連続過去最低
塚澤健二先生のオリジナルデータ付きレポート&解説音声の全貌はこちら!
↓ ↓ ↓
https://51collabo.com/?shop_tag=shop_tag02_sub01
★新著出版記念!「生活防衛の教室」セミナー5月度開催
「生活防衛の教室」セミナーはいつも変化点!【5月28日(土)】
↓ ↓ ↓
https://51collabo.com/?shop=ts0528
★塚澤健二新著「未来からの警告!2017年超恐慌時代の幕が開く」
Amazon新着ランク1位!
経済ジャンル・ベストセラー1位!
2016年夏、最後のバブル終焉。
第二のリーマン・ショックはじまる!
この秋から2017年にかけて、
リーマン・ショック並みの経済混乱が噂される中、
今後の世界経済はどうなるのか?
選挙をにらんだ夏までの日本株上昇相場、原油の反転、ユーロ危機再燃など……、
秋までの驚愕の展開を、著者独自のT2モデルで予測。
「原油は反転! 石油メジャーの次なる一手」、
「ヨーロッパ初の危機、グレンコアに注目」、
「新ドルの可能性」など、ほかでは読めない情報が満載!
あなたの資産防衛にきっと役に立つはず・・・!
(日経平均、NYダウ、ドル/円、ユーロ/円、WTI、金価格など、独自のT2モデルで予測したチャートも掲載)
第1章 第二のリーマン・ショックは2016年にはじまる
第2章 世界の金融緩和リレーと日本のマイナス金利
第3章 欧米にくすぶる経済危機の火種
第4章 暴落から反転、年内には強気相場入りする原油
第5章 近づく米国主導のルール変更のとき
第6章 悩める中国の実態
第7章 最後のバブルが、ゆうちょ銀行とGPIFを追い込む
第8章 個人の資産防衛、有効な投資&資産整理はいかにすべきか?
↓ ↓ ↓
amazon購入キャンペーン申し込みはこちら!
注目の「パナマ文書」に関するサンプル音声も必聴!

塚澤健二さん
北海道大学工学部卒。
理系出身アナリスト第一期として、日興リサーチセンター、ジャーデンフレミング証券、JPモルガン証券で、23年間にわたりトップアナリストとして勤務。
「本物のプロフェッショナルによる本物の運用の時代」を予期し、07年10月に投資顧問会社T-Modelインベストメント株式会社を設立。ファンダメンタル・アナリスト時代からの「T-Model」分析に加え、物理学を応用し3次元で相場を分析する「T2」モデルを開発。独自の予測モデルによる的確な予測を提供している。著書に『そして大恐慌が仕組まれる』がある。