イスラエル視察記~その3~★本田健、久米小百合(元・久保田早紀)といくイスラエルの旅
2018年1月14日 コラム

私こと、51コラボの服部は、昨年の12月にイスラエルに今年の5月のツアー「ザ・ホリーランド・イスラエル」のための視察に、同じく51コラボの門脇さんと一緒に行きました。
今回はイスラエル視察レポートの3回目となります。視察もいよいよ聖地がメインとなってきます。
4日めのイスラエルは、まず、ぺテロ召命教会へ。
ペテロはイエスの最初の使徒です。しかし、そのイエスが逮捕されたとき、イエスを知っているかという問いに対し、3度否認し、それに苦しみます。しかし、イエスの復活を目の当たりにし、一緒に食事をとり、私の羊を飼いなさいと問いかけられ布教活動をはじめキリスト教が世界宗教となっていくきっかけをつくった人。
当時はキリスト教は弾圧されていて、ペテロの最期は逆さ十字にかけられて、処刑されたと聞きました。逆さ十字なんて、ぞっとしますね。
キリスト教を考えるときに、のペテロがとても重要な人物であること。カトリック教会ではそのペトロを初代ローマ教皇としているようでその系譜図がありました。その、召命教会にはペテロがイエスが復活後一緒に食事をとったとされる場所がありました。復活後なので、ある意味とても不思議な場所ですね。
イエスとペテロの像
敬虔な黒人の信者さんが祈りを捧げています
イエスとペテロが食事をしたという場所
ペテロが初代ローマ教皇となっている系譜図
そのあとサフェドに移動しました。ユダヤ教にはカバラという神秘思想があり、このサフェドは、カバラが栄えた街と言われています。
しかし、その日はユダヤ教の安息日にあたり、商店はすべて閉じられています。安息日は労働をしてはいけないという戒律がユダヤ教にはあるからです。
街では敬虔なユダヤ教徒がシナゴークでお祈りを捧げるため、彼らしか街では見かけません。頭にはキッパという帽子のようなものを被り、よく写真など見かける白と黒の服を着た人たちが、がらんとした街を歩いていました。
敬虔なユダヤにとっては、とても大切な日のため写真も不用意に撮ることはよくないと聞いていたので、なんとかこのサフェドにあるカバラの痕跡はないかと探しました。
街の地図看板にカバラ・センターなるものを見つけ、そこには「生命の樹」が描かれていてびっくり。何せ、ガイド本を見てもそんなの載っていないので・・・。
今回のツアーではそのサフェドも立ち寄る予定です。現在は芸術の街として栄え、いたるところにアート的な看板を見かけました。
アートを扱うお店?安息日で商店は閉まっています
街の地図看板に、失われたアーク(聖櫃)の中にあるかのように、カバラのセフィロト(生命の樹)が描かれています
午後は、ナザレに向かいましたが、こちらはアラブ人のキリスト教徒が多いので安息日とは関係なく街の様子はクリスマス一色ユダヤ教の安息日で商店も閉まり厳かな感じのサフェドと比べ、商店は開き音楽が流れ人がごった返しているのはあまりにも対称的で驚きました。訪問したナザレは12月といっても暑く、おおよそ、雪の日にサンタクロースが・・・という感じではないですね。
ナザレでは、マリアがキリストを受胎したと天使から告げられた場所という受胎告知教会に行きました。
とても大きな教会で世界中から人々が集まっています。壁面には様々なマリア像も。この教会はキリストよりも聖母マリアがメインの教会です。
こちらはアラブ系のキリスト教徒が多い街なのでクリスマスの装いで賑わっています
受胎告知教会
左手奥に聖母マリアが受胎告知したという場所があります
聖母マリアの像が多い教会内部
その後、カエサリアのローマ統治時代に作られた円形劇場に向かいましたが大移動のため残念ながら開館時間に間に合いませんでした。せっかくなので、海岸に出て夕日を楽しみました。目の前に広がるのは地中海、海の向こうはギリシャなのだそうです。
建物は古代ローマが作った水道、向こう側はギリシャ、夕日が地中海に沈む
また、今回の旅ではイエス・キリストが数々の奇蹟をおこなったというガラリア湖近辺にも宿泊しますが、その宿泊する「レオナルド・プラザ・ホテル」も視察しました。このホテルでは本田健さんのミニ講演会、久米小百合さんのミニライヴを開催する予定です。
レオナルド・プラザ・ホテルの外観です
ホテルからガラリア湖を一望できます
プールやジャグジーなどもあります
レストランです
そしてその日の終わりはまたまた大移動でエルサレムに向かい宿泊です。
5日めの朝は、イスラエル建国70周年記念イベントを開催するホテル「ウォルドルフ・アストリア・エルサレム」へ、下見と打ち合わせに行きました。このホテルはエルサレムで最高級とのことですが何から何まで素晴らしかったです。とても豪華なホテル、来年5月のツアーでは、ここに3泊するのですから、贅沢すぎますね。
視察ではツアー本番で宿泊する場所は、いずれもその地で最高級のホテルを選んでいるので、視察は経費も押さえないといけないため残念ながら宿泊はかないませんでした。
ホテルの外観です
ホテルの内部、このホテルで2015年、安倍首相とネタニヤフ首相の首脳会談が行われました
ホテルを出た直ぐそばのショッピングゾーン(おしゃれです)
※ウォルドルフ・アストリア・エルサレムにて、現地の旅行会社アミエル社の担当の方のメッセージ
そして午後は、パレスチナ自治区にあるイエス・キリストが生まれた場所というベツレヘムへ行きました。パレスチナ自治区に入るとユダヤ人はそこには入れないので、パレスチナ人のドライバーとガイドに変わり聖誕生教会へ向かいました。
デモや抗議の看板で物々しい雰囲気なのかなと想像していたのですが、いたって静かな全く危険な感じはありませんでした。むしろ教会の前は、クリスマスを祝っていて陽気な感じです。
聖誕生教会は、さすがに世界中から訪れていて、とても厳かな印象を受けましたし、イエスが生まれた聖なる場所ということで、独特な雰囲気があります。教会に入ると黒人の信者の一団がイエスが生まれたという場所にひれ伏し「きよしこの夜」を歌っています。
パレスチナ自治区といいながらも、この周辺は世界中からキリスト教徒が訪れる観光の町、観光で成り立っているわけです。
今回のトランプ発言騒動で観光客は減り、実は困っているのはそこに住んでいるパレスチナ人という観点があることを現場で感じたしだいです。ほんとに物議をかもすのが好きなトランプさん、同じやるならもっといい方法があるのでは?と思ってしまいました。
ベツレヘムの街でもクリスマスムード、とても平和な印象を受けました
イエス・キリストが生まれた場所とされる聖誕生教会
この場所がイエスが生まれた場所、敬虔なクリスチャンがあやかろうとしています
イエス誕生の場面を描いた見事なキリスト教の装飾です
ベツレヘムは思っていた以上に安全、パレスチナ人のガイドさんと記念ショット(ホーリーランドツーリストの石田社長、51コラボ門脇さんとともに)
※パレスチナ自治区にあるベツレヘムでの映像
そして、いよいよエルサレム旧市街の西壁(嘆きの壁)へ。
ユダヤ教徒でなくてもこの壁に祈りを捧げることができたので、私もこの壁に願いを込めましたが、とにかく敬虔なユダヤ教徒が、真剣に祈っている姿を見て、得も言われないような感覚になりました。祈りという厳粛な想い、行為に対して否が応でも何かを感じないではいられません。
嘆きの壁と岩のドームを眺めながら、これまで日本に住んでいて感じたことがないような言葉には表し得ない感覚を抱きながらイエスが十字架に磔にされ絶命した場所に建つ聖墳墓教会へと行きました。教会の中は信徒が一杯いてクリスマスが近かったからでしょうか、儀式(ミサ)もやっていましたので近くに行くことができませんでしたが、ここもやはり、人々が並々ならぬ想いで祈りを捧げる場所。
残念ながら時間の都合で、イスラム教の聖地である岩のドームにはいくことができませんでしたが、エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の重要な聖なる場所が集約されているまさに、世界中の人の想いが集まり、今ここにおいて祈りを捧げているアクティブな場所と強く感じました。
いわゆる、パワースポットと呼ばれる場所とは違う人々の祈りの想いで圧倒される場所でした。
ユダヤ教徒の聖地・西壁(嘆きの壁)です
壁の奥にはこのような場所もありました
イエスが十字架を背負ってあるいた悲しみの道(ヴィア・ドロローサ)、現在は、両サイドはアラブ系の人たちの商店でびっしり、まるで迷路のようになっています
イエス・キリストが十字架に磔刑さて絶命した場所に建つ聖墳墓教会
イエスが磔にされる際に釘を打ち込まれた場所
イエスを十字架から降ろして聖骸布に包んだ場所
エルサレム旧市街に訪れた時の感想です
こんな短い時間でもイスラエルは、実に多面的な顔を持った豊饒な国でいろいろ考えさせられることも多い国。日々、イスラエルに対する印象が変わります。そして魅力的な国だとひしひしと感じました。