ユナイテッドアローズ・・・身近にある先行指標

2015年10月6日 コラム

TSkoramu

ユナイテッドアローズ・・・身近にある先行指標


先行指標というと、
マネタリーベースや鉱工業生産指数、企業残業時間など、ポピュラーなモノだけではない。

身近にある色々な数字と株価や日経平均をくまなく観察していると、
意外なところに先行指標となるものを発見することがある。

セレクトショップ大手「ユナイテッドアローズ」の「客単価」と同社の株価、
また同社の「客単価」と日経平均には面白い関係が存在している。

同社の「客単価」は 景気の先行指標的な動きで、
ボトム 09 年 8 月前年比-5.8%から上昇して、
1 度目のピークが 11 年 7 月同+5.9%、
そして現在は 2 度目のピークを形成中である。
小泉政権の長期景気拡大の時期も、
1 度目が 04 年 12 月、2 度目が 06 年 12 月と 2 度のピーク を付けたあと大きく下落しており、
今回とよく似ている。

この「客単価」と同社の株価を比べると
前回は 2 度のピークを付ける途中で株価はピークを打っており、
その点からすると同社の株価は既にピークを打った可能性も出てきている。

ただ、日経平均は異なり、
「客単価」が 2 度目のピークを打った後の 07 年 6 月にピークを打って下落しているのが前回の特徴。
仮に、今回も同様になると仮定するなら、
2 度目の「客単価」がピークを 打った後に、日経平均がピークを打つ可能性がある。

同社の「客単価」はまだピークを打っておらず、
まだ日経平均が下落に向かう段階ではないことが分かる。
不思議に思うかもしれないが、個別企業の売上データという身近なものでも、
このように見方を変えることによって日経平均の 先行きを占う一つの指標として利用可能なのである


塚澤先生の「生活防衛の教室」(音声配信&オリジナルデータ付きレジュメ)では、身近にあるデータから景気の先行きを占う指標を紹介しています。
また、今回の音声情報では、ユナイテッドアローズの客単価のピーク時の予測と、日経平均の下落時期を予測しています。


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塚澤健二

塚澤健二さん

北海道大学工学部卒。
理系出身アナリスト第一期として、日興リサーチセンター、ジャーデンフレミング証券、JPモルガン証券で、23年間にわたりトップアナリストとして勤務。
「本物のプロフェッショナルによる本物の運用の時代」を予期し、07年10月に投資顧問会社T-Modelインベストメント株式会社を設立。ファンダメンタル・アナリスト時代からの「T-Model」分析に加え、物理学を応用し3次元で相場を分析する「T2」モデルを開発。独自の予測モデルによる的確な予測を提供している。著書に『そして大恐慌が仕組まれる』がある。