生と死、聖と俗が交錯する旅へ★チベット&ネパール視察記NO.8

2019年7月14日 コラム , , ,

視察記8


生と死、聖と俗が交錯する旅へ!

エネルギーワーカーの光一さんとアーユルヴェーダの第一人者・西川眞知子さんと10月31日~11月10日にかけて実施する「ヒマラヤ・スピリチュアル・ゾーン~チベット・ネパールへの旅~」の視察レポート、今回は8回目、最後です。

カトマンズの空港からも近い、ネパール最大の仏塔ボダナートへ行きました。ここは古くからカトマンズとラサを結ぶヒマラヤ超えの交易が盛んだった頃、その中継点として商人や巡礼者は、必ずここに立ち寄り旅の安全の祈願と感謝をささげたそうです。また、中国のチベット合併後は、多くのチベット人が住み世界でも有数のチベット仏教の中心地にもなっています。

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◆巨大な仏塔には圧倒されます。

ブッダアイが描かれた巨大な仏塔の周りには、商店が並び、人々は右回り(聖なる場所を右回りに回ることをコレラと言います)に歩いています。なので、とても賑やかで華やかな印象を持ちます。

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◆仏塔を囲み商店があります。

私たちはこのボダナート近くにある、秋の本ツアーで宿泊予定のホテル・ハイアットリージェンシー・カトマンズを見学に行きました。こちらはネパールでも最高級のホテルなので全く問題ない、とても素敵なホテルでした。

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◆ハイアットリージェンシーは、素敵なホテルです。

その後、私たちはカトマンズ空港に向かい、中国の成都で一泊し、北京経由で成田へと戻りました。こうして、気づきの多かったチベットとネパールの視察の旅を終えることとなりました。そこで、この視察を通して私はどのようなことを感じたのか?そのまとめを以下に記載いたしました。お読みいただければ幸いです。

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現地や帰国の途に着くなかで、光一さんと様々な意見を交わしました。チベットとネパールの空間、そこにしかない特別なエネルギーについて。それはどんなことを私たちに気づかせてくれるのだろう?

チベットという場所は標高が高い土地なので、日本に比べて空気が薄いため、まず地に足をつけた瞬間から行動が制限されます。私たちとチベット人の生活条件が決定的に違うのです。そして、取り巻く自然環境といえば岩山がごつごつむき出しになった山々が連なり、緑が少なく乾いた土地です。

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そんな過酷な環境の中で、チベットの人々の生活の中には、仏教が信じられないほど深く浸透していることに、様々な場面で気付かされます。体を大地に投げ出して祈る五体投地は有名ですが、その祈りの姿を見ていると自然に感動すら覚えます。

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チベット人は生きとし生けるものへの慈悲の心を強く持っていて、それが生活の中で生きています。また死後の世界については輪廻転生を深く信じており、墓はありません。死に臨んでは「チベット死者の書」と呼ばれるお経を死者に唱え、最後はこの身体を動物に捧げる鳥葬という形で人生を終えます。

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そうした、私たちからすると驚くような世界観は、曼荼羅に代表されるような宗教美術に独特な形で表現されています。寺院の中には多数の仏たちがいて、チベットの自然環境とは全く異なる鮮やかな極彩色の世界が広がっているのです。

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そして、チベットの人達と我々日本人がとてもよく似ていることに気づきました。実際、この顔の人、日本の街で見かける・・・と懐かしい感覚に陥ります。その感覚の底には、日本とチベット人には共通の遺伝子が存在しているという事実があるのかもしれません。私たちとチベット人は遠い祖先において同じ出自であり兄弟なのです。

チベットという過酷な自然は、ヒマラヤ山脈に抱かれた、この地球において天空に最も近い場所であり、圧倒的なエネルギーをもった聖地が数多く存在します。

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それら聖地のエネルギーはチベット人の深い信仰と祈りとともに増幅し支えられ、空間から放たれる恵みには、言葉では表せない何かがあると、鈍感な私でも体感しました。

チベットに身を置くと、その世界観から<生と死>というものについて考えさせられます。残念なことに、チベットの都であるラサには近代化の波が押し寄せており、どんどん都市化が進んでいます。その波は実際にそこに行ってみてひしひしと感じることができたことです。つまり、あと数年もするとラサの街は今とは違った様子を見せている場所になるのではないか?ということです。

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チベットを体感するには今しかない、それが今回、視察で強く感じたことです。

一方ネパールは一転、標高も低くなり、とても過ごしやすくなります。背後に世界の屋根であるヒマラヤ山脈が広がっています。チベットからネパールへは、飛行機でヒマラヤ山脈の上空を超えていくので、ヒマラヤ山脈そのものが秘めたパワーというものを感じることができると思います。

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そのヒマラヤ山脈ですが、かつては海の底であったことをご存知でしょうか?ネパールのポカラへ行くとアンモナイトの化石が売られていました。世界で一番高いところがかつて海の底だったとは全く想像さえしていませんでした。

それを聞いたとき、天と地がまさに合わさった特別な場所がヒマラヤなんだと感じました。

東洋医学で著名な上馬塲先生によると、ヒマラヤ岩塩は特別な高波動を持ち、人体へもいい影響を与えるそうです。それが実験でも証明されているということをセミナーでお聞きしました。

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つまり、ヒマラヤ山脈を臨む場所に位置するネパールも、地球規模の視点で見た場合、チベットと同様に特別な場所なのです。

そこに広がる文化はヒンドゥー教に根差したもの。同じく輪廻転生を信仰しており、その寺院では遺体を火葬しガンジス川の上流の河川に遺灰を流していました。

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一歩街へ出ると人とバイクと車があふれかえり、喧噪渦巻くごった返した世界。街にはいたるところにヒンドゥー教の神々が祀られています。まさに<聖と俗>が混然一体となっているという印象を持ちました。

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ネパールはヒンドゥー教がメインですが仏教寺院も多く、ブッダアイが四方を見渡すボダナート、スワヤンブナートを見るまでもなく、それらが入り混じっているような感覚です。さらにネパールには唯一の生き神とされる少女神が尊座しているのですから…。

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チベット、ネパールという場所は、生と死、聖と俗が混然一体化し、二元論を超えた世界が広がっていました。そこでは、私たち人間という存在の生々しい姿がダイレクトに映し出されています。私たち日本人がかつて持っていたにも関わらず失ってきたものを、そこで見つけることができるような気がしました。

日本は令和という新時代を迎え、オリンピックや万博などを控えています。そうした新しい時代を迎えるにあたり、私たちは、どう生きていけばいいのでしょうか?

生、死、聖、俗といったキーワードは、私たちが人生を送る際、避けては通れないものです。チベット、ネパールはそれらを強烈に合わせ鏡のように映し出しています。とかく日本にいると日常の中に埋没して便利さを優先し、大切なことを忘れがちになってしまいます。チベット、ネパールの強烈な文化は、生、死、聖、俗といった根源的感覚を生々しくあぶり出し、私たちに訴えかけるのです。

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私は短期間ですが、チベットとネパールに行き、天空の聖地という空間に身を置き、生、死、聖、俗といったことを体感し、考えるようになり無意識の深い部分で変化が起きたような気がしてなりません。

さらに、シンクロニシティが、それも今までになかったようなシンクロが頻繁に起こるようになり内心ビックリしています。

今回、エネルギーワーカーの光一さんとアーユルヴェーダ第一人者の西川眞知子さんと共にチベットとネパールへの旅を企画しています。

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旅を通してお二人の講師の話を聞き、会話を交わし、一緒にワークをすることにより、私が感じたような無意識下における変化、覚醒がさらに促されることでしょう。それが通常の旅ではなく、選ばれた講師と行く旅のひとつも目的とも言えます。

10月31日から11日間のチベットとネパールへの旅で、ぜひ皆さんとご一緒したいと思います。とくにチベットは上記にも書きましたが、一度は行ってみたいという方は、まさに今行くしかない、と思います。これは実際行ってみてはじめてわかったことです。

多くの方が旅に参加され、共に時間と場所、食事を共有することにより、無意識下にエネルギー共振の渦が生まれ、さらに素晴らしい旅になると期待しております。皆様の人生において忘れえぬ旅だったと感じていただけるような体験になれば幸いです。


★★生と死、聖と俗が交錯するチベット&ネパールへ、いざ!★★

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