聖地歩き ③ ~待乳山聖天~その1

2015年9月1日 コラム

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夢をかなえる象・ガネーシャが仏さまになった聖天さま

ガネーシャと言えば、今やだれでも知っています。ヒンズー教の神様で、富や知恵をもたらすと言われています。そのガネーシャが日本に伝わり、密教の世界で聖天という仏さまとなり、人々の信仰を集めています。わたしは、この聖天さまが大好き。もともと象グッズのコレクションをしていたこともあり、わたしの東中野の占いサロン「ネイティップ」には、タイからいらしたガネーシャが、お客様をお出迎えしています。さて、東京の聖天さまといえば、浅草の「待乳山聖天(本龍院)」です。堂内にご安置されている毘沙門天さまが「浅草名所七福神」として、人力車の観光コースにもなっているお寺です。

仏さまには、一種の階層があり、上から如来、菩薩、明王、そして天部という順になっています。天部の仏様には、たとえば、毘沙門天さまや、ダキニ天さま、弁財天さま、そして、聖天さまなどがいらっしゃいます。天部の仏さまは人間に一番近いところにいるので願いごとを聞いてくださる力が強いとされています。特に、聖天さまは人間の欲を叶えてくださることで煩悩から離れていくよう導いてくださると言われています。でも、そのためには、きちんとした参拝の仕方をこころがけることが重要。

今回は、あまりよく知られていない聖天様の参拝の仕方をお伝えしましょう。まず、聖天さまの好物はなんだと思いますか?大根なんです。大根はいろいろな食べ物と相性がよく、消化を助けるなどの効能がありますよね。それが、聖天さまの精神を象徴するとされています。本堂の前で大根を売ってますので、それを求めてお供えすると良いでしょう。また、本堂で、聖天さまに手を合わせる前に大切なことがあります。それは、塗香という、お香の粉を調合したもので、自分を祓うことです。檀の前に置いてありますので、ちょっとつまんで、手のひらでこすりあわせ、身を祓ってくださいね。

さて、この塗香というものをご存じでしたか?密教では、お香が大切な役割を果たします。何かの儀式があるときには、必ず塗香で清めてから始めます。わたしは、密教に興味を持つようになってから、お香の勉強を始め、いまは、お香の調合をする香司という仕事もしています。この塗香、マイナスエネルギーを祓う力がとても強いので、パーティーなど人がたくさんいるところに出かけて疲れたときに、塗香で肩を祓うとスッと軽くなりますよ。人の気を受けやすいかたには、おすすめです。
(続き)

富士川碧砂さん

人気声優で占い師
富士川碧砂さん

<プロフィール>
声優・開演ライフアドバイザー。青二プロダクション所属の声優・寺瀬今日子として活躍。代表作はフジテレビ「とくダネ!」テレ朝「世界が驚いたニッポンスゴ~イデスネ視察団」進撃の巨人(モーゼスの母)。一方で霊能者である祖母の能力を受け継ぎ、1年待ちの人気占い師としても活動。的中率が話題となり、BS朝日「オシタマ」テレビ朝日「FUTURE TRACKS→R」で人気アーティストを占う。占いコンテンツ「魂の憑代(よりしろ)」は利用累計50万人。老舗呉服屋の娘に生まれ、和の世界にも造詣が深く、実業の他に着物開運を主とする"開運ライフアドバイザー"としても活躍。著書『運を操る魔法』(扶桑社)『マンガでわかるみるみる運気があがる本』『スピリチュアル星占い2016年』(リンダパブリッシャーズ)
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